前にWorkflowとDraftというiPhoneアプリを使って、ラクしてメールを作成する例を書いてみた。「せっかく持っているDraftをなんとか活用したい」と思って組み合わせた訳だけど、私が本当に解決したい問題は残念ながらDraftじゃできない。何かいい方法があるんじゃないかとDraftのサイトをチェックしたりしたのだけど見つけることができなかった。
次に私がラクをしたいことは、メールの返信。Draftを使うと新規メールを作成することは可能だけれど、返信の方法は今のところなさそうだ。確かに、ホテルやレストランの予約など新規メールを作成することもあるものの、もっとよくあるのは、メールでの問い合わせに対する返信。しかもこの返信が決まりきった文言で済む場合が多い。だから、返信をテンプレ化できればラクだと思うのだ。
メール返信Workflowの概要
今回作成するサンプルは、出張者の日程に合わせて、会社もしくはホテルの住所と空港からの道順を示したGoogle Mapsのリンクを貼る、というもの。
[code title=”手順”]
メールを受信する:《Spark》
返信アイコンをタップする
《Launch Center Pro》から《Workflow》を開始させる
行き先を選ぶ(会社・ホテル)
メール(Spark)に移動する
クリップボードの内容を貼り付ける
送信アイコンをタップする
[/code]
今回使用するアプリは以下の3つ。
使用するアプリ
サンプルフローの設定方法
では、どのActionを使うのかを紹介。
Workflowサンプル
-
- Street Address
空港の住所を入力する。
-
- Set Variable
変数に格納する。(Airport)
-
- List
選択肢のリストを作成する。(会社やホテル名)
-
- Choose from List
Prompt:行き先は?
-
- If
選択肢の分だけIfを重ねる。
-
- Text
選択肢の住所を入力する。
-
- Set Variable
変数に格納する。全て同じ変数名でOK。(Destination)
-
- URL
Google Mapsで空港から目的地までの道順を表示させる。
https://maps.google.com/maps?saddr=Airport&daddr=Destination&directionmode=driving
-
-
- saddr
-
出発地のアドレス
-
-
- daddr
-
行き先のアドレス
-
-
- directionsmode
-
移動方法(車:driving、徒歩:walking、自転車:bicycling、乗り換え(公共交通機関):transit)
-
- Set Variable
変数に格納する。(MapLink)
-
- Text
メールテンプレ。マークダウンで入力。
**空港からの移動**
空港から目的地(Destination [map](MapLink))まではタクシーをご利用ください。所要時間は約○分、料金は約○円です。(現金・カード払可)
-
- Make Rich Text from Markdown
- Copy to Clipboard
クリップボードにテンプレの内容を貼り付ける。
-
- URL
Sparkを立ち上げる。
readdle-spark://
- Open URLs
URLスキームで他のアプリを立ち上げる
DraftのようにすでにWorkflowにActionが登録されているアプリならいいけれど、登録されていないアプリを立ち上げたいときには、URLスキームというのを使う。普段、iPhoneでメールを見るときにはSparkを使っているので、今回はSparkを立ち上げる方法を記載した。URLスキームを使用してもっと複雑な動きを実現することも可能らしい。開くだけなら【://】で終わらせるだけでいい。
URLスキームについては、Draftを活用させるためにもっと勉強したい。
ちなみに、Google Mapsの場合は、【gomgooglemaps:】を使う。今回、Google MapsのURLスキームを使っていないのは、返信相手がGoogle Mapsアプリを入れているか分からないし、スマホやタブレットでメールを見るとは限らないから。普通のURLのリンクであれば、PCでもスマホでも、デフォルトのブラウザで立ち上げて表示する。
メーラーは純正以外の使い勝手がいい:Spark
業務用携帯であれば純正メーラーでもいいかな、とずっとデフォルトのメールアプリを使っていたが、メールの量が急に増加したのを機に変更した。PCで利用しているOutlookではなくSparkにしたのは、後から読む設定をしたり、ピンをつけたり、スケジュールに設定(アラーム付き)するのがラクだったのと、無料だったから。でもMacでは、SparkではなくAir Mailを使っている。最近、メールの配信設定もできるようになったのが嬉しい。